今回は120cm幅の畝に2列植えるので
120cm幅の栽培スペースに
苦土石灰を100~150g/平方メートルあたりまき
よく耕しましょう。
植え付けから収穫までずっと肥料が必要なので
全面施肥で土づくりをおこないます。
育てる栽培スペースに前作で何か育てていた場合は
肥料の量を少なめにしてください。
※肥料が多すぎると「つるぼけ」と言われる状態になり
葉やつるばかり茂り、実がつきません。
栽培スペースの外側から土を盛り
高さ5~10cm程度の畝を立てます。
畝の上部を平らにならし黒マルチを張ります。
黒マルチは地温を上昇させるだけでなく
雑草がはえてくるのを抑えたり、
雨で土が跳ね返りなどを防いだりと、
病害虫の被害を防ぐ効果もあります。
黒マルチを張ったら
株と株の間が50cmになるように穴をあけましょう。
60cmの間隔をあげて、2列分植穴をあけます。
※マルチの穴あけ器などを使用すると楽にできますが
もっていない場合は、×印型にカッターでマルチを切り
内側に入れ込むようにマルチを広げると簡単です。
キュウリを誘引するための支柱をさします。
※画像を参考に準備してください。
植穴の外側から畝の中央の高さ150cm程度で交差するように
斜めに支柱を20~25cm程度さし込みます。
3対できたら、交差しているところに
補強用の支柱をおき、麻ひもなどで
動かないようにしっかりと固定します。
これが「合掌式」と呼ばれる支柱の立て方です。
良い苗の見分け方
初心者の方は、少し高くても接ぎ木苗で
栽培することをオススメします。
黒マルチに穴をあけたところに
苗のポットがすっぽり入るように
植穴をあけます。
植穴にジョウロで水をたっぷりとそそぎます。
こうすることで根付きが良くなります。
植穴から水がひいたら苗を植え付けましょう。
もし、ポットの底で根が混みあっていたら
軽く手でほぐしてから植え付けましょう。
株がぐらつかないように
麻ひもで支柱に誘引します。
茎に麻ひもを回しかけ、2~3回ねじります。
ねじった後に支柱へと2回巻き付けきつく縛ります。
2~3回ねじることで茎側には余裕がでます。
茎は成長に伴い太くなるので茎側はゆったりと結び、
支柱側はずり落ちたりしないようにしっかりと結びます。
キュウリは自力で支柱にしがみつけないので
支柱へ誘引します。
1週間に1回程度麻ひもを使って支柱へ誘引してやります。
茎に麻ひもを回しかけ、2~3回ねじります。
ねじった後に支柱へと2回巻き付けきつく縛ります。
キュウリは実が付くスピードが速いので
肥料切れ(肥料がたりなくなること)を
おこさないのがポイントです。
その為植え付け方2週間後から
2週間に1回追肥をおこないます。
黒マルチの端を畝の肩まではがします。
化成肥料を30g/平方メートルあたりまき
クワなどを使って土と軽くまぜます。
このとき畝をしっかりと作り直して、黒マルチを戻します。
もし畝のわきの通路が踏み固められ固くなっているようであれば
軽く耕してあげると、土の中に新鮮な空気が混ざり
根のはりが良くなります。
実をたくさんつけるためには
伸びてくるつるや葉を整枝し
日当たりや風通しを良くすることが大事です。
わき芽は下から5番目以降のわき芽を育てます。
それより下のわき芽を育てると風通しが悪くなり
病害虫の原因となります。
実が付いたつるは、実が付いた先の葉を
2枚のこして摘芯(先端をきりとる)します。
葉の数が制限され、株全体に日が当たるようになります。
収穫した実よりも下の葉は役割を終えているので
切り取って風通しを良くしましょう。
また、枯れていたり、病害虫の被害を受けていたりと
そこから被害が広がる原因なので
切り取って畑の外へ持ち出し処分しましょう。
1番目と2番目の実は
まだ株が未熟なことが多く、株へ大きな負担となるので
小さいうちに摘み取り株へ養分を回します。
長さが10cmになる前に取ることをオススメします。
その後の収穫はそれぞれの品種の最適なサイズで収穫しましょう。
親づるの先端が支柱の上まで届いたら
先端を切り取ります。
わき芽の成長も促され
実へと養分が行き渡るので
実をたくさん収穫することができます。
形のおかしい実が目立って来たら
株がつかれてきた証拠です。
早めにキュウリの株の根元を切ってしまいましょう。
そのまま放置しておくとキュウリの株はカラカラになり
処分が簡単になります。
夏野菜は早めに切り上げて
秋野菜の準備に取り掛かるのが
通年野菜作りを楽しむコツですよ!