イチゴの栽培スペースは
畝幅の60cm程度です。
※長さは植え付ける株の数で調整してください。
地植えではしゃがんでの収穫や作業が多くなので
隣の畝との間隔を広めにとると作業しやすいでしょう。
イチゴが育ちやすい土壌酸度は
pH6.0~6.5です。
栽培スペースの土壌酸度を測り
酸性に傾いているなら
苦土石灰を100~150g/平方メートルまき
良く耕します。
イチゴは栽培期間が長いので
有機肥料を使用しましょう。
また実付きをよくするために
熔リンを加えましょう。
栽培スペース全体に元肥をまきよく耕します。
栽培スペースの外側から土を盛り
幅60cm、高さ10~15cm程度の畝を作ります。
イチゴは苗から育てるのが一般的です。
良い苗を選んぶことが大切です。
60cm幅の畝に2列イチゴを植え付けます。
株間・列間ともに30cmあけポットが入るくらいの
植穴をあけます。
先にハス口をはずしたジョウロで
手を伝って植穴に水をやります。
水が引いてから苗を植え付けます。
イチゴの「クラウン」と呼ばれる株の根本にある
王冠の形をした部分は成長点になっています。
そこを土の中に植え付けてしまうと
成長しなくなってしまうので注意しましょう。
イチゴはランナーの跡とは反対側に
実をつける習性があります。
畝の内側にランナーを向けることで
実は畝の外側になりやすく、収穫や管理作業が
やりやすくなります。
苗を植え付けた後には
ハス口を付けたジョウロで
水やりをしましょう。
イチゴは冬越しをさせて、翌春から収穫が始まります。
冬越し中は病害虫の原因になるので
枯葉や雑草を取り除く作業のみで大丈夫です。
もし雪が降る地域であれば
そのままにしていて大丈夫です。
年が明け、暖かくなってくる2~3月ごろに作業を行います。
雑草や枯葉などは取り除きましょう。
化成肥料30g/平方メートルあたりを、株の周辺にまき、
畑の3役さんや三角ホーなどで軽く土と混ぜます。
畝が崩れていれば直します。
畝の上から黒マルチを張ります。
畝の長さより30cm程度長く切ったマルチを
畝の畝に優しくかけ、4辺に土をかけ固定する。
マルチの上から触り、株の位置を確認してから
マルチに穴をあけ、株を引き出します。
その後は1ヶ月に1回
マルチの穴から化成肥料を1つまみ(10g)をまく。
イチゴは雌雄同花なので
花の中心にある、雌しべと雄しべを
柔らかい筆でなでることで人工授粉できます。
授粉がしっかりと行われなかった
果実はいびつな形になり、味も悪いので
しっかりと人工授粉で受粉させましょう。
開花後からはランナーがぐんぐんと伸びます。
余計な栄養素が行かないように
ランナーは根本から切り取り
果実に養分を集中させましょう。
イチゴの果実は傷つきやすく、腐りやすいので
ワラを敷いて果実を保護してあげましょう。
イチゴの株の周りにワラを敷き
風で飛ばないように縄などで固定しましょう。
また、小動物や鳥などに狙われやすいので
ネット掛けをおこなうなど対策をすると良いでしょう。
開花から約40日前後で収穫の目安です。
ヘタまで赤く熟した実からハサミで収穫しましょう
イチゴは苗を自作することができます。
イチゴは株から生えてくるランナーに子株を付けます。
それをポットにはやすことで苗を自作できます。
収穫がひと段落した7~8月ごろ
親株からのランナーをそのまま生やし子株を育てます。
また子株からランナーが延び、孫株ができます。
親株から数えて2番目以降の子株をポリポットに移し
U字ピンなどで固定します。
ポリポットに子株が根付いたらランナーを切はずします。
その後は水やりをおこない、植え付けまでの大きさに育ててから
畑に植え付けましょう。