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イチゴ

イチゴ

バラ科

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難易度中級
連作障害1年以上
植付時期9月中旬~11月上旬
収穫時期翌年5月上旬~11月上旬
最適PH6.0~6.5 石灰分をやや好む
収穫期間が長い「四季なりイチゴ」がおすすめです。
栽培期間が1年と長いので肥料効果が長く利く有機肥料がおすすめです。

イチゴの栽培スペースは
畝幅の60cm程度です。
※長さは植え付ける株の数で調整してください。

地植えではしゃがんでの収穫や作業が多くなので
隣の畝との間隔を広めにとると作業しやすいでしょう。

土づくり

植え付けの1週間前まで

イチゴが育ちやすい土壌酸度は
pH6.0~6.5です。

栽培スペースの土壌酸度を測り
酸性に傾いているなら
苦土石灰を100~150g/平方メートルまき
良く耕します。

植え付け当日

イチゴは栽培期間が長いので
有機肥料を使用しましょう。

また実付きをよくするために
熔リンを加えましょう。

栽培スペース全体に元肥をまきよく耕します。

元肥(1平方メートルあたり)

  • 完熟牛ふん堆肥3L
  • 化成肥料100g
  • 熔リン50g
  • 魚粉 100g(なければ発酵油かす)

栽培スペースの外側から土を盛り

幅60cm、高さ10~15cm程度の畝を作ります。

 

苗選び

イチゴは苗から育てるのが一般的です。

良い苗を選んぶことが大切です。

良い苗の特徴

  • 葉が4枚程度ついている
  • 病害虫の被害が無く、緑が濃い
  • クラウンが太く、しっかりとしている
  • ランナーの跡がついている

植え付け

60cm幅の畝に2列イチゴを植え付けます。

株間・列間ともに30cmあけポットが入るくらいの
植穴をあけます。

先にハス口をはずしたジョウロで
手を伝って植穴に水をやります。

水が引いてから苗を植え付けます。

大事なポイント

イチゴの苗の「クラウン」を土の中に埋めない

イチゴの「クラウン」と呼ばれる株の根本にある
王冠の形をした部分は成長点になっています。

そこを土の中に植え付けてしまうと
成長しなくなってしまうので注意しましょう。

ランナーの跡を畝の内側に向ける

イチゴはランナーの跡とは反対側に
実をつける習性があります。

畝の内側にランナーを向けることで
実は畝の外側になりやすく、収穫や管理作業が
やりやすくなります。

 

苗を植え付けた後には
ハス口を付けたジョウロで
水やりをしましょう。

 

管理作業

冬越し

イチゴは冬越しをさせて、翌春から収穫が始まります。

冬越し中は病害虫の原因になるので
枯葉や雑草を取り除く作業のみで大丈夫です。

もし雪が降る地域であれば
そのままにしていて大丈夫です。

 

追肥・マルチ張り

年が明け、暖かくなってくる2~3月ごろに作業を行います。

雑草や枯葉などは取り除きましょう。

化成肥料30g/平方メートルあたりを、株の周辺にまき、
畑の3役さんや三角ホーなどで軽く土と混ぜます。

畝が崩れていれば直します。

畝の上から黒マルチを張ります。

畝の長さより30cm程度長く切ったマルチを
畝の畝に優しくかけ、4辺に土をかけ固定する。

マルチの上から触り、株の位置を確認してから
マルチに穴をあけ、株を引き出します。

 

その後は1ヶ月に1回
マルチの穴から化成肥料を1つまみ(10g)をまく。

 

人工授粉

イチゴは雌雄同花なので
花の中心にある、雌しべと雄しべを
柔らかい筆でなでることで人工授粉できます。

授粉がしっかりと行われなかった
果実はいびつな形になり、味も悪いので
しっかりと人工授粉で受粉させましょう。

 

ランナーの処理

開花後からはランナーがぐんぐんと伸びます。

余計な栄養素が行かないように
ランナーは根本から切り取り
果実に養分を集中させましょう。

 

敷きワラ

イチゴの果実は傷つきやすく、腐りやすいので
ワラを敷いて果実を保護してあげましょう。

イチゴの株の周りにワラを敷き
風で飛ばないように縄などで固定しましょう。

また、小動物や鳥などに狙われやすいので
ネット掛けをおこなうなど対策をすると良いでしょう。

収穫

開花から約40日前後で収穫の目安です。

ヘタまで赤く熟した実からハサミで収穫しましょう

 

苗づくり

イチゴは苗を自作することができます。

イチゴは株から生えてくるランナーに子株を付けます。
それをポットにはやすことで苗を自作できます。

収穫がひと段落した7~8月ごろ
親株からのランナーをそのまま生やし子株を育てます。
また子株からランナーが延び、孫株ができます。

親株から数えて2番目以降の子株をポリポットに移し
U字ピンなどで固定します。

ポリポットに子株が根付いたらランナーを切はずします。

その後は水やりをおこない、植え付けまでの大きさに育ててから

畑に植え付けましょう。


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