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大玉トマト

大玉トマト

ナス科

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難易度中級
連作障害5年以上
植付時期4月下旬~6月上旬
収穫時期6月下旬~10月上旬
最適PH6.0~6.5 石灰分をやや好む
大玉トマトは、綺麗な果実を収穫するためには、雨よけをすると上手に収穫できます。
長期間の栽培になるので気長にこまめに管理作業をしましょう。

土づくり

植え付けの1週間前まで

栽培スペースの目安は畝幅の120cm程度です。
苦土石灰は1平方メートルあたり100~150gを
目安に散布し、栽培スペース全体をよく耕してください。

植え付け当日

溝施肥で栽培をおこないます。
トマトは栽培期間が長く、根が深く張るので
肥料が長く、成長してからも肥料を
たっぷりと得られるように溝施肥にします。

今回は120cm幅の畝に2列トマトを植えます。
栽培スペースに幅20cm、深さも20cm程度の溝を
60cmの間隔をあけて掘ります。

溝に

  • 完熟牛ふん堆肥 6L/平方メートル
  • 化成肥料 100g/平方メートル
  • 熔リン 50g/平方メートル
  • 魚粉 50g/平方メートル

を散布し軽く耕し、土を戻します。

栽培スペースの外から土を盛り
高さ15~20cm、幅120cmの畝を立てます。

 

畝の上部を平らにならします。
トマトの育成をよくするために
黒色のマルチを張り地温を上げます。

黒マルチは地温を上昇させるだけでなく
雑草がはえてくるのを抑えたり、
雨で土が跳ね返りなどを防いだりと、
病害虫の被害を防ぐ効果もあります。

畝の長さよりも30cm程度長い黒マルチを用意します。
畝の中心に置くように黒マルチを置いたら
短い辺の一方をクワを使って土をのせて固定します。

反対側の短い辺の方へ行き
マルチがピンと張った状態で土をのせ固定します。

長い辺の両脇もマルチが張った状態になるように
土をかけ固定します。

 

黒マルチを張ったら植穴用にマルチに穴をあけます。

今回は2列で育てるので列の間隔を60cmあけ、

株と株の間が50cmになるように穴をあけましょう。

※マルチの穴あけ器などを使用すると楽にできますが
もっていない場合は、×印型にカッターでマルチを切り
内側に入れ込むようにマルチを広げると簡単です。

 

支柱立て

トマトを誘引するための支柱をさします。

  • 【誘引用】長さ240cm前後の支柱 植え付ける株の数
  • 【補強用】長さ120cm前後の支柱 誘引用支柱4~6本に対して1本
  • 固定用の麻ひもなど

※画像を参考に準備してください。

植穴の外側から畝の中央で交差するように
斜めに支柱を20~25cm程度さし込みます。
3対できたら、交差しているところに
補強用の支柱をおき、麻ひもなどで
動かないようにしっかりと固定します。

植え付け

良い苗の見分け方

  • 葉の色が濃い、張りがある
  • 一番花がついているor咲いている
  • 病害虫の被害がない
  • 節と節の間隔が詰まっている
  • ポットの底から白い根が見えている

初心者の方は、少し高くても接ぎ木苗で
栽培することをオススメします。

黒マルチに穴をあけたところに
苗のポットがすっぽり入るように
植穴をあけます。

植穴にジョウロで水をたっぷりとそそぎます。
こうすることで根付きが良くなります。

植穴から水がひいたら苗を植え付けましょう。
もし、ポットの底で根が混みあっていたら
軽く手でほぐしてから植え付けましょう。

このとき、花が外側を向くように植えることで
今後の作業がやりやすくなります。

植え付けたら60cm程度の支柱を苗の隣に
斜めにさし、麻ひもで誘引します。
その後たっぷりと水をあげましょう。

 

 

雨よけの設置

大玉や中玉のトマトを育てる場合は
雨よけを設置すると果実が割れることが少なくなり
大きなトマトを綺麗に収穫することができます。

畝をまたぐようにアーチ形の支柱を80cm間隔でさし込みます。

さらに両脇に地面と水平に支柱をくくり付け
補強を行います。

専用の金具や針金などを使い、しっかりと固定しましょう。

日が通る透明なポリシートなどを使用して屋根をつくり
専用の留め具などで固定する。

 

人工授粉

第一花房が咲いたら人口受粉をおこないます。
トマトは雄しべ、雌しべが1つの花にある両性花です。

やわらかい筆の先などで花の中心を優しくなでます。
軽く振動をあたえるだけでも受粉するので
電動歯ブラシを茎にあてて振動をあたえるだけでも可能です。
沢山トマトを植えた人にはオススメです。

 

わき芽かき

葉が生えている軸の付け根からは「わき芽」が生えてきます。
このわき芽をすべて取り除き、主枝のみを育てることを
「1本立て」と呼ばれています。
わき芽が生えていたら、すぐに指でつまみ取ります。

1本立てで育てることで、育てる果実の数を制限し
それぞれの果実にしっかりと養分を送ることができるので
おいしい果実になります。

わき芽を放置すると、葉や茎や混みあい
風通しや日当たりが悪くなり
病害虫の原因にもなります。

誘引

最盛期のトマトはぐんぐんと伸びます。
それを放置すると、主枝が折れたりし、
せっかくのトマトがダメになってしまいます。

そのために、支柱へと誘引してあげるのが大事です。

茎に麻ひもを回しかけ、2~3回ねじります。
ねじった後に支柱へと2回巻き付けきつく縛ります。

2~3回ねじることで茎側には余裕がでます。
茎は成長に伴い太くなるので茎側はゆったりと結び、
支柱側はずり落ちたりしないようにしっかりと結びます。

 

追肥・土寄せ

植え付けの1か月後から2週間ごとに追肥をおこないます。

黒マルチの端を畝の肩まではがします。
化成肥料を30g/平方メートルあたりまき
クワなどを使って土と軽くまぜます。

このとき畝をしっかりと作り直して、黒マルチを戻します。

もし畝のわきの通路が踏み固められ固くなっているようであれば
軽く耕してあげると、土の中に新鮮な空気が混ざり
根のはりが良くなります。

 

摘果

果実を大きくするために、果実の数を制限する方法があります。

たとえばトマトが房で5つなっていたら
3~4つに果実を切り取ります。これが摘果です。

生育の悪い果実をハサミで切り取り
1つの房に3~4つになるようにします。

収穫・摘芯

果実のへたまで良く色が付いたら収穫の目安です。
房ごとハサミで切り取り収穫してもよいし
色づいたものから1つずつ収穫してもよい。

へたの軸の部分が残っていると
他の実をキズつける可能性があるので
枝側の残った部分は短く刈り取ります。

 

摘芯

大玉のトマトは6つの房がなったら
それ以降になる房は摘芯してしまいます。

株の下から数えて6つ目の房よりも上を
ハサミで切り取ります。

先端を切り取ることで成長が止まり
それぞれの果実へと養分が回るようになります。

またトマトを収穫したところよりも
下の葉は役割を終えているので
根本から切り取り、風通しを良くしましょう。

 


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