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ナス

ナス

ナス科

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難易度中級
連作障害5年以上
植付時期4月下旬~5月中旬
収穫時期6月上旬~8月上旬(更新剪定をしない場合)
最適PH6.0~6.5 石灰分をやや好む
ナスは、主枝と側枝の3本立てで育てましょう。果実に傷が付きやすいのでしっかりと支柱に誘引してあげるのもポイントです。
また、一番果は小さいうちに収穫し、株へと栄養を与えましょう。

土づくり

植え付けの1週間前まで

栽培スペースの目安は畝幅の60cm程度です。
苦土石灰は1平方メートルあたり100~150gを
目安に散布し、栽培スペース全体をよく耕してください。

植え付け当日

栽培期間が長いので溝施肥で栽培をおこないます。

栽培スペースの真ん中に
幅20~30cm、深さ15cm程度の溝を
クワを使用して掘ります。
土は溝の両脇においておきます。

その中に

  • 完熟牛ふん堆肥 3~6L/平方メートル
  • 化成肥料 100~200g/平方メートル
  • 熔リン 50g/平方メートル

※栽培スペースで前作で何か作っていた場合は
肥料や堆肥の量を加減してください。

軽く土と混ぜ、土を戻します。

溝を掘り、堆肥・肥料を散布した様子。

 

溝を掘り、堆肥・肥料を散布した様子。

畝立て

栽培スペースの外側から土をもり
高さ5~10cm程度の畝を作ります。

畝を立てた様子

 

畝を立てた様子

マルチ張り

畝をたてたら、黒マルチをはり、植穴をあけます。

ナスの育成をよくするために
黒色のマルチを張り地温を上げます。

黒マルチは地温を上昇させるだけでなく
雑草がはえてくるのを抑えたり、
雨で土が跳ね返りなどを防いだりと、
病害虫の被害を防ぐ効果もあります。

畝の上部を平らにならします。
畝の長さよりも30cm程度長い黒マルチを用意します。
畝の中心に置くように黒マルチを置いたら
短い辺の一方をクワを使って土をのせて固定します。

反対側の短い辺の方へ行き
マルチがピンと張った状態で土をのせ固定します。

長い辺の両脇もマルチが張った状態になるように
土をかけ固定します。

マルチを張り終わったら
畝の中央に60cm間隔で植穴をあけます。

※マルチの穴あけ器などを使用すると楽にできますが
もっていない場合は、×印型にカッターでマルチを切り
内側に入れ込むようにマルチを広げると簡単です。

植え付け

ナスの良い苗の見分け方

  • 一番果がついているor咲いている
  • 葉の色が濃い
  • 葉がピンと横に張っている
  • 双葉がついている
  • 病害虫の被害がない
  • 節感がつまっている
  • ポットの底から白い根が見えている

初心者の方は、少し高くても接ぎ木苗で
栽培することをオススメします。

黒マルチに穴をあけたところに
苗のポットがすっぽり入るように
植穴をあけます。

植穴にジョウロで水をたっぷりとそそぎます。
こうすることで根付きが良くなります。

植穴から水がひいたら苗を植え付けましょう。
もし、ポットの底で根が混みあっていたら
軽く手でほぐしてから植え付けましょう。

植え付けたら軽く土をかけ
手のひらでかるく押し付けます。

植穴から10cm程度離れたところに
長さ150cm程度の支柱を垂直にさします。

誘引

茎に麻ひもを回しかけ、2~3回ねじります。
ねじった後に支柱へと2回巻き付けきつく縛ります。

2~3回ねじることで茎側には余裕がでます。
茎は成長に伴い太くなるので茎側はゆったりと結び、
支柱側はずり落ちたりしないようにしっかりと結びます。

整枝

主枝とわき芽を2本育てて、「3本立て」で栽培します。

わき芽取り

株が成長していくと、主枝と葉の境目からわき芽が生えてきます。
これを放置するとすべての枝に実がなり
実の数が多すぎると実が美味しくなりません。

また、葉の数も増え、日照不足や風通しが悪くなり
病害虫の原因ともなります。

そこで実の数を制限するために
1番花より下のわき芽2つを残し
他はすべて取り除きます。

わき芽が小さいうちは柔らかいので
手で折ることができます。
取り忘れ大きくなってしまった場合は
ハサミを使用してください。

誘引

2本のわき芽を残し、わき芽かきが終わったら
支柱を2本追加して放射状に支柱を立てます。

2本残したわき芽の下でそれぞれが交差するように
2本の支柱を追加します。

3本の支柱それぞれに、主枝、わき芽が育った側枝2本を
誘引して成長させていきます。

枝が伸びたらこまめにはじめに誘引したようにして
支柱へと誘引させてあげます。

※枝から生えてくるわき芽は順次取り除きます。

 

追肥

植え付けの1ヶ月後から追肥作業を
2週間間隔で行います。

1回目の追肥

株が小さい最初の追肥は
まだ根が伸びていないので
植穴から化成肥料を1株あたり
3~5g追肥します。

2回目以降の追肥

2回目以降の追肥は
マルチの長い辺の両端を畝の肩まではがして
化成肥料を30g/平方メートルまきます。

肥料と土が混ざるように畝を作り直します。

追肥作業が終わったら、またマルチをもとに戻しておきます。

もし畝のわきの通路が踏み固められ固くなっているようであれば
軽く耕してあげると、土の中に新鮮な空気が混ざり
根のはりが良くなります。

収穫

1番果は早めに収穫する

1番果はまだ株が十分に成長していないときに成るので
株にとって大きな負担となります。

ですので1番果は小さいうちに収穫して
株へと養分がいくようにしてあげます。

 

収穫

果実の皮がつやつやとして張りがあるのが
収穫の目安です。

品種ごとに収穫する大きさが異なるので
それぞれの品種に合わせた大きさで収穫しましょう。

開花後の20~25日程度が収穫の目安にもなります。

へたにトゲがある品種もあるので
収穫の際には注意してへたをハサミで切り取りましょう。


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